ビジネス

ネットに強いテレビ局はどこか NHKは別格、民放1位は?

民放首位に返り咲く日は?

 ネットに強いテレビ局はどこか。テレビマンたちに聞くと、放送技術研究所を持ち潤沢な予算がある「NHKは別格として」という前置きをしたあとに「民放では、フジテレビかなあ」という答えが返ってくる。ネットで得た情報をそのまま放送して、たびたび謝罪を繰り返しているテレビ局が、強いはずがないと思うかもしれない。しかしそれは、他局よりもネットで流れる情報に敏感であるが故に起きていることなのだ。

「民放のなかでは、もっともはやく、ネットから情報を得るための専門部署を立ち上げたのがフジテレビでした。そこでは24時間、交代制で情報を得て、番組制作やニュースに生かしている。批判も多いけれど、事件や事故の関連情報を掴むのが早いし、オリジナリティが強いネタを放送に結びつけています。うちでも体制を整えつつあるけれど、早くから取り組んでいるフジに一日の長があるなと感じています」(民放報道記者)

 フジテレビが他局に先んじてネットに強いのは、ニュースなどの情報を取り扱うことだけではない。たとえば、フジテレビが運営するニュースサイト「ホウドウキョク」では昨年、VR動画を公開、FOD(フジテレビオンデマンド)でもスマホでのタテ視聴にあわせたタテ動画のドラマを制作した。FODが公開したVR番組を視聴した民放キー局のディレクターは、興奮気味に話す。

「VRいいですね。うちでも何かつくりたいです。『360度 まる見え!VRアイドル水泳大会』を見たのですが、他では味わえない体験です。VRというとホラーやスリルを味わう映像ばかりが取り上げられることが多いですが、もっと穏やかな夢の世界の実現にもむいていると思いました。いま、VRアトラクションは15歳以上限定のものですけれど、いつか子ども向けのコンテンツをつくりたいですね」

 残念なことに、テレビの可能性を広げる意欲的な映像を次々と公開しているフジテレビだが、新技術に関心が高い人以外にはあまり伝わっていないのが実情だ。

関連記事

トピックス

日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《セレブな5児の母・宮崎麗果が1.5億円脱税》「結婚記念日にフェラーリ納車」のインスタ投稿がこっそり削除…「ありのままを発信する責任がある」語っていた“SNSとの向き合い方”
NEWSポストセブン
出席予定だったイベントを次々とキャンセルしている米倉涼子(時事通信フォト)
《米倉涼子が“ガサ入れ”後の沈黙を破る》更新したファンクラブのインスタに“復帰”見込まれる「メッセージ」と「画像」
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン
峰竜太(73)(時事通信フォト)
《3か月で長寿番組レギュラー2本が終了》「寂しい」峰竜太、5億円豪邸支えた“恐妻の局回り”「オンエア確認、スタッフの胃袋つかむ差し入れ…」と関係者明かす
NEWSポストセブン
2025年11月には初めての外国公式訪問でラオスに足を運ばれた(JMPA)
《2026年大予測》国内外から高まる「愛子天皇待望論」、女系天皇反対派の急先鋒だった高市首相も実現に向けて「含み」
女性セブン
夫によるサイバーストーキング行為に支配されていた生活を送っていたミカ・ミラーさん(遺族による追悼サイトより)
〈30歳の妻の何も着ていない写真をバラ撒き…〉46歳牧師が「妻へのストーキング行為」で立件 逃げ場のない監視生活の絶望、夫は起訴され裁判へ【米サウスカロライナ】
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト