どうやったって「ヤンキー主婦」に見えない美人を、強引に野暮にするって……似たようなドラマありませんでしたっけ。そう、桐谷美玲が冴えないリケ女をやった前クールのドラマ『人は見た目が100パーセント』に重なるパターン? 制作も同じフジテレビというのが不吉な予感。同じ轍を踏むことにならなければいいけれど。

 となるとむしろ、「ドラマ」ではないのに人々の関心を一身に集める、あの動画が気になる。あっちの方がドラマツルギーに満ちている、そんな皮肉な現実を認めないわけにはいきません。

 松居一代さんの情報発信は、たしかにやり過ぎが目立ち名誉毀損等にあたる可能性も指摘されていますが、敢えて、ドラマの三要素──「脚本」「役者」「演出」という視点から検証してみると。

「脚本」──自殺未遂話に夫のパスポート渡航歴、バイアグラ、愛人?の手紙……次から次へと想定を超え予測不可能な展開。

「役者」──まさしく松居さんの存在感。恨みのこもった白眼、怖すぎる表情、一転して不敵な笑みと、演技力を発揮。

「演出」──スッピンをさらしたり、破れた靴下を見せたり、89歳の共演者と登場したり……。

「脚本」「役者」「演出」のいずれも、人々の関心と視線を一手に引き寄せる要素を揃えていて、まるで「ドキュメンタリーサスペンスドラマ」か「ノンフィクションミステリー」。テレビドラマがこれに対抗して関心を集め、超えていくには相当の力量が求められるでしょう。

 今やSNSなどで個人が思わぬ「ドラマ」を自由自在に発信できるた時代。だからこそ、テレビ局の制作陣には確固たるドラマ手法や作品作りの哲学が、以前にも増して求められているのかもしれません。 

関連記事

トピックス

大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン