そんな石井アナについて、私はひとつ気になることがあった。いつも衣装のジャケットやパンツがとてもぴっちりとしていることだ。『サンジャポ』でも朝の番組だからか、白地にストライプで昼よりもさらにサラサラ感が漂う装い。そしてぴっちり。もちろん、スタイリストや衣装協力があってのことだとは思うが、もう少しゆとりがあってもよいのでは?と思っていた。
その謎が『サンジャポ』出演で解けたのである。いつものようにさまざまな話題に対してコメントを求められたり、途中、石井アナの素顔に迫るコーナーも登場。その中でエゴサーチを欠かさないと言われた際には、検索の結果、自分の第2ワードが「嫌い」で、しかし、宮根誠司、安藤優子も同じ。でも船越さんは「ノート」だったと解説。また、ジョージ・ルーカスが営利目的でサインを求める人たちに苦言を呈した話題に対しては、自分と妻が京都で偶然、木村拓哉に出会った話をする。爆笑問題にも指摘されていたが、どう考えても話をバッチリ用意していたのだった。
『ゴゴスマ』コメンテイターの友近からは、「芸人のように面白いのに、前へ出てない奥ゆかしさがよいところ」と評されてた。奥ゆかしさ。それだ! 大事な場面ではしっかり声を出すが、それ以外では、なるべくちっちゃく画面を占領しない。そのためのぴっちり小さめ。
『サンジャポ』では、たいていキャスター、司会者に気を使うコメンテイターが多いのに、『ゴゴスマ』では石井アナには誰も気を使っていないとも言われていた。その空気作りにも奥ゆかしき“ぴっちり”作戦は役立っていると見た。