「“少しだけ肥満傾向にあったので、運動するとよろしいでしょうとおすすめした”というのが日野原さんのいつもの語り草でした。その後、美智子さまの父・英三郎さんも健康診断などを日野原さんにお願いするようになり、日野原さんは『正田家のホームドクター』として深くおつきあいをするようになったんです。富美子さん、英三郎さんの最期にも、日野原さんは立ち会っています」(前出・病院関係者)
元聖路加国際大学客員教授で、美智子さまや日野原さんと交流があった小池政行氏が回想する。
「美智子さまの誕生日パーティーにお呼ばれすると、日野原先生は“はい! ハッピーバースデーを歌いますよ!”と音頭をとってオーケストラの指揮者の身振りをして、歌い出すのだそうです。美智子さまは“日野原先生のハッピーバースデーを聞くのはチャリティーの気分ね”とおっしゃったことがありました。
また、美智子さまはよく“日野原先生にお会いするには、しっかりした準備が必要”とお話しになっていました。博学な日野原先生は、日常会話に突然、歴史上の高名な人物の名前や偉業が出てきたりすることがあるんです。それと渡り合うのは、勉強家でいらっしゃる美智子さまでもなかなか大変なことだったのでしょう」
2006年7月、日野原さんが企画・原案のミュージカル『葉っぱのフレディ』を並んでご鑑賞。昨年7月にも、日野原さんがプロデュースした韓国のテノール歌手、べー・チェチョルのコンサートに美智子さまが足を運ばれるなど、公私にわたる交流が続いた。
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2017年8月10日号