◆韓国人彼氏との結婚を反対されていた友人の場合
事実婚でいいと思っていたりさ子だが、亮太の気持ちが変わったことは素直に嬉しかったという。
「詳しくは聞いていないので、前の彼女とのあいだに何があったのかはわからないんです。私にとってそれはもうどうでもよくて、私と結婚しようと思ってくれたのを、愛情の証だと受け止めることにしました。りさ子は都合がいい女すぎるって、友人に言われます。でも、この歳で、何もかもそろった人にめぐり合えるはずがないじゃないか、とも思うんですよ」
幸いなことに無事に出産、仕事復帰を模索しながら、いまは子育てを楽しんでいるという。
「学生時代の同級生が、同時期に出産したんです。ある意味で私と似た境遇で、2人で笑いました。彼女の場合は、付き合っていた相手が韓国人で、双方の親に結婚を猛反対されていたんですね。いろいろ大変だったみたいで、疲れて、一度は別れたんだと。ところが、その直後に妊娠が発覚して、彼女は一人で産むことにした。そうこうしているうちに、彼ともよりを戻し、そうしたら、親たちも許してくれて、はれて結婚、となったんです」
腹をくくった女は強い、か。ところが、話にはさらに続きがあった。
「友人は、一緒に住み始めたら許せないところ出てきて、ケンカばかりで、すでに離婚を考えてるって言ってました。別れるなら早いほうがいいからと。一寸先は闇、ですね」