ネットでは、ある女性が“特定”されている。それは私が、「この人ではないか」と想像していた人でもある。彼女は確かに美しく、確かに竹内結子にも似ているし、顔の整い方は比嘉愛未にも似ているような気がする。
件のアラ還、アラフィフの美容ジャーナリストには申し訳ないのだけれど、年齢云々ではなく、ここまで目を見張るような美人というのは美容ライターには見当たらない。いや、エレガントな人はたくさん居るし、コスメに詳しい人たちというのは、ファッション業界に精通している人たちのような『プラダを着た悪魔』的なカッコよさと、いい意味でのエグさを持ち合わせている。
美容ジャーナリストを皮切りに、会社組織にしている人もいれば、都心にビルを建ててしまったような人も。化粧品会社に頼まれて、発表会でトークショーをしたり、単行本を書いたりと、彼女たちは男性の経営者のように大忙しだ。
いいとか悪いとかではなく、彼女たちのネットワークに“お笑い芸人”はおらず、男性たちとの飲み会よりは、いわゆる“女子会”や女性コネクションでスキルを上げていくタイプが多いように思う。
ただ、お笑い芸人のように、美容ライター業界でも「上が閊(つか)えている」のも事実。その中で若い世代が出て行ったり、メディアで目立とうとするならば、SNSを駆使したり、自らがモデルとなって「○○社の△△を使用」した画像をアップしたりしながら寸評を加えたりするという新たな方法で上がっていくしかないのだろう。
もちろん、それが悪いわけではないし、いまの時代に合っているのは、こちらのほうだという気がしないでもない。ただ、美容ライターとか美容ジャーナリストというのは、もっと男っぽくて骨太な職種なのである。
文春が、“美容「系」ライター”と、やや軽んじた肩書で彼女のことを紹介したのは、昔から美容ページに定評があり、大御所の美容ジャーナリストがレギュラーをもつ同社の女性誌『CREA』に配慮をしたのか。それとも、「美容ライター」と呼ぶほどの文章力が彼女にないと言いたかったのだろうか…。
宮迫博之の二股不倫報道。アラフィフ、アラ還の女性編集者や女性ライターは、巷とはちょっと異なる点に引っかかり、まさに“オフホワイト”な心境なのである。