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神保町シアター総選挙 2位は芦川いづみで3位は原節子

開館10周年を迎えた「神保町シアター」

 名画座「神保町シアター」(東京・神田神保町)が今年7月に開館10周年を迎えた。本の街・神保町の土地柄を反映し、往年の文芸作品を中心に上映する同劇場は、幅広い層の映画ファンに親しまれている存在だ。独自に打ち出す特集企画に定評があり、これまで銀幕スターや監督の再ブームも巻き起こしてきた。

 その劇場が3月、「総選挙2017」と銘打ち、過去10年間に特集上映した約140企画を対象に観客による人気投票を実施。上位8企画の中から厳選した作品を7月から、「神保町シアター総選挙2017」(~9月1日)として上映している。その中には監督や男優の企画も含まれるが、今回、本誌『週刊ポスト』読者のために女優特集に絞ったランキングを発表。上位に入った人気女優を一挙紹介する。

 第1位に輝いたのは高峰秀子。過去の女優特集の中で最も多くの観客を動員し、総選挙でも1位となった。神保町シアター支配人の佐藤奈穂子氏はこう語る。

「幼少期から天才子役として活躍し、小津安二郎監督の無声映画などにも出演。戦後も木下惠介監督、成瀬巳喜男監督ら巨匠の映画に数多く主演しています。演技派でありながら愛嬌もあり、名画座に通うような熱心な日本映画ファンに末永く愛される存在です」

 続く第2位は、芦川いづみ。総選挙でも2位に輝き、7月中旬に劇場で特集が組まれた。ゲリラ豪雨に見舞われた平日午後にもかかわらず、劇場ロビーには上映時間を心待ちにする男性の姿が数多くあった。

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