竹下といえば、名古屋弁護士会副会長を歴任した父を持つ育ちのよさや、伝説のクイズ番組『クイズダービー』(RBS)で見せる教養の豊かさなどから、長い間「お嫁さんにしたい女優」ナンバーワンに君臨していた。
「素顔の竹下さんも、テレビで見るような聡明で良心的なかたです。子供2人を育てながら産後すぐに仕事に復帰して、家事もこなし、隙間時間に趣味で息抜き。まだ子供が幼かった2001年に、旦那さんが胃がんを告知された時には、竹下さんが治療法や病院探しに奔走し無事寛解しました。そんなしっかり者の彼女が子供のことになると自分を抑えられず、何かと口を出したりお金を援助したりしてしまうなんて、意外ですよね。“あの竹下さんも親なんだなぁ”って」(芸能関係者)
◆過保護過ぎるとどうなる?
ところが、そんなしっかり者で完璧主義の人こそ、過保護ママになりやすいと中央大学文学部教授の山田昌弘さんは指摘する。
「完璧主義のママは細かいミスや危険にすぐ気がつきます。すると、子供が失敗することが目にみえているのでつい口を出してしまうんです。“後悔させたくない。危ない思いをさせたくない”というのもありますが、後で自分の責任になることも恐れています」
今、芸能界は空前の2世ブーム。何不自由なく育てられ、親の影響で芸能界を志し、七光りでゴールデンタイムの番組に出演する2世タレントが急増している。そんな芸能界には特に竹下のような過保護ママが多い。
「まず、子供に庶民から見て多額のお金を与えるのに抵抗はない。ママ友も同じく裕福なので、“我慢させる”という発想がない。また、洋服や仕事のことなどに口を出してしまうのは、“芸能人の子供なのにダサいと思われたり、仕事がうまくいかなくて惨めな思いをしたらかわいそう”と、余計な心配をするから。過保護に育てている自覚は全くないでしょう。
逆に過保護を指摘すると、“いかに自分が面倒を見ないと子供が危険なのか”をまくしたてて“自分が守らなきゃ”と肯定し、より頑固な過保護になる傾向があります」(前出・山田さん)
※女性セブン2017年9月14日号