「すでに契約期間が途中まで来ているだけに、違約金を要求されても全額返還というのはあり得ない。あと、武井が所属するオスカープロモーション所属のタレントは、ギャラの『定価』とは違う額で契約をすることで知られている。今回の報道の『10億円』がどう算出されたのかは不明だが、仮に『8000万円×10本』(CM)、『2億円』(その他仕事)といった計算を、『10億円』の発言者がしたのであれば、そんな単純なものではない」
同担当者は、武井のCMギャラが1億円に近いといった話はあり得ないとしたうえで、オスカーのCM獲得事情についてこう語る。
「かつて菊川怜が21社と契約して話題となりました。米倉涼子、上戸彩も同様に多数のCM契約を獲得しています。そして武井です。なぜ、オスカー所属のタレントがここまで多いかといえば、『企業の格』に応じて“ギャラの値下げ”をしてくれるからなんです。化粧品やお菓子といったステータスの高いブランドのCMであれば、本来のギャラよりも下げてくれる。本当にその仕事を取りたかった場合『えっ? この額でいいの?』という額をオファーしてくることもあります。彼らの戦略は多数のCMに出すことにより『旬』感を出すもの。だから一流企業のCMに多数出ている武井なだけに、値下げしたケースもあると思う」
武井の結婚・妊娠報道においてそれほどネガティブな空気が出ていない中で、仮に「違約金1億円、事務所幹部が土下座」などといった報道が出た場合、スポンサーに対して人権派は黙っていないだろうし、その会社は不買運動を起こされる可能性すら想定される。今回の件については「各社、世間の空気と他社の動向を見て、なんとなくなかったことにして、事務所に多少の“貸し”を作って将来何らかの良い条件の契約をする、といったところに落ち着くのでは」(同前)との見立てだ。