●玉川太福(たまがわだいふく)
漫才コンビ・ダウンタウンの大ファンだった。コントが好きで放送作家への道を選んだが、好きなものが書けず、舞台へと走った。
「コントはボソボソと話をする感じで、自己の内面を描く現代演劇が好きだったんです」
その時に磨かれた世界観が、新作創作に大きな影響を及ぼしている。
「古典は忠臣蔵とかドラマティックなものにメロディーをつけるものですが、僕の新作はそうじゃない。弁当のおかずを交換する話とか、休憩中に飲んだお茶の話とか、普通に通り過ぎていく景色にギャグをいれず、心理だけで表現する。そこでうなりを上げると自分が思っている以上に、世代を超えて楽しんでもらえている」
小市民的な新作はダウンタウンのホーム・大阪で大ウケだ。
【プロフィール】1979年新潟県生まれ。2007年3月、二代目玉川福太郎に入門。