「働きぶりも真面目で、友達も多かった。今でもバレーボールのチームに入っていて、休みの日にはよく試合をしていましたよ」(石垣さんの知人)

 石垣さんとAさんが出会ったのは、その職場だった。宮古島出身のAさんは、石垣さんより一回り近く年上の40代前半。石垣さんからの猛アプローチで、3年ほど前に交際がスタートしたという。

「仕事終わりにAさんを送っていったり、とにかく石垣さんが献身的に尽くしていました。交際当初から石垣さんは結婚を意識していたみたいですけど、Aさんには戸惑いもあったみたいです」(前出・知人)

 その理由は、Aさんの過去にあった。

「Aさんは離婚を経験していて、小学校高学年の娘さんがいるシングルマザーでした。もう一度結婚することになかなか勇気が出なかったみたいなんです。年の差もあって、年齢的に石垣さんとの子供を望めないかもしれないというのも、二の足を踏んだ原因だったそうです。石垣さんの親族も当初は結婚に反対していたようでした」(別の知人)

 石垣さんはAさんとの仲をゆっくりと深めていった。同時にAさんの娘とも徐々に距離を縮め良好な関係を築いていたという。

「休みの日には3人で海に行ったりして、傍目には家族同然に見えました。娘さんは石垣さんのことをすごく気に入っていて、クッキーやお菓子を焼いてくれたこともあったそうです。石垣さんは、“うれしすぎてもったいなくて食べられないよ”って話してました。“パパ”の顔って感じでしたよ」(前出・別の知人)

 初めは反対していた親族にも石垣さんの熱い思いが通じ、許しがもらえた。そして、Aさんはプロポーズを承諾。胸に描いた幸せな結婚生活を目前にこの世を去った石垣さんの無念さと、Aさんのショックは察して余りある。

※女性セブン2017年9月28日号

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