これに対して、留学生は大使館を通じて抗議しているものの、外務省スポークスマンは記者会見で、「どのような状況かよくわからないが、中国は国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議を全面的かつ正確、真剣かつ厳格に履行している」とだけ答え、北朝鮮留学生の受け入れ数や奨学金の額など具体的な数字には触れていない。
ある教授は同紙に対して、「北朝鮮の留学生は国家への忠誠度が高く、向学心も旺盛で、食事や寝る以外は図書館と教室を往復して勉強に励んでいる。1980年代の中国人の国費留学生を彷彿とさせるほど勉強熱心だ」と証言。
しかし、その一方で、中国がこれまで積み重ねてきた核開発や弾道ミサイル製造などの敏感な技術が北朝鮮に流出する結果となっていることは否めない。このため、ある北京の大学教授は「北朝鮮留学生の受け入れは、岩を大きくして自分の足の上に落としてきたようなものだ」と自戒している。