芸能

井上公造氏が語る「芸能人がネットで情報発信する意義」

ブログから人気に火がついた芸能人も少なくない(アメブロHPより)

 9月上旬の事務所退社までネットでの情報発信を控えていた元SMAPの3人(稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾)がネットやSNSを活用し、芸能活動を積極的に展開中だ。動画を公開し、10月16日に公開された第2弾の動画では、3人が映画を作ることが明かされた。AbemaTVでは11月に3日連続の生中継を行なうことも決定した。それと同時に香取がインスタグラム、草なぎがYouTube、稲垣がブログを開始する。ますます活動の幅が広がることになりそうな3人だが、「芸能人がネットで情報発信する利点と意義」について、芸能リポーターの井上公造氏が解説する。井上氏は特にブログが重要だと述べた。

 * * *
 芸能人がネットで情報発信する利点は多数あると思います。その中でも特にブログの利点についてまず説明すると、我々マスコミの情報収集の面で役に立ちますが、芸能人の側にも利点はあると思います。インタビューって実は簡単じゃないんですよ。女性の場合、メディアに出るためにはメイクしなくてはいけないですよね。ただ、ブログの場合、そういった準備をすることなく、自分の心のひだみたいなものも伝えやすい。そこは文字数がないと無理ですね。

 書くという行為は、そもそも書くことが好きな人がやるものです。特に役者さんに多いですが、役者さんって小説とかをすごく読んでいますね。読んでいるということは、書くことも優れている人が多い。自己表現の場として、他のSNSは日記的なところもあり、いわばミニファンクラブみたいな要素があります。フォロワーを集めることで、囲い込む。一方、純粋に“情報を発信する”目的なら、圧倒的にブログが便利ではないでしょうか。

 最近のブロガーでは「ママブロガー」が多いですね。その元祖たる「ママタレ」(ママタレント)という分野をつくりあげたのは、実は『はなまるマーケット』(TBS系)だと思っています。基本的に、一世を風靡したけど今はママさんになった人達に番組で実生活を語ってもらう。幅広い年齢層のママタレさんがいらっしゃいますが、母親の立場で物事を伝えていく。そういう人達の表現の場として、ネット上に存在するのがブログだと思っています。

 芸能プロダクションの人と喋っていて言われるのが、ネットがあるおかげで活動の継続性が生まれたということです。昔の芸能界は「妊娠しました」となれば、「じゃあ、ここからここまでは産休だから休みましょう。産後は様子を見ながら、ここら辺の時期を目途に復帰しましょう」となっていたということです。まぁ、なんだかんだいって1年とか休むわけですね。1年休むとなると、芸能界は椅子取りゲームなので、忘れられる恐れもあります。だから本人も事務所も不安でした。その席がなくならないための手段がCMだったのです。休んでいる間にも登場し続けられるので「休んでない」と思われますから。

関連記事

トピックス

“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン