辞書で知りたい単語を調べたら、その前後も知らず知らずに見ますよね。ブログの場合も回遊していれば、知らない人、今まで興味がなかった人のブログも見ることになります。

◆市川海老蔵、東尾理子、松居一代、泰葉のブログの役割

 新たなファンを獲得しないと未来の展望はないんですよ。市川海老蔵さんは、歌舞伎を好きな人に見てもらいたいために頑張るけど、歌舞伎なんか見たことがないという縁もゆかりもない人に見てもらう努力をしないいけない。だからこそ、ブログも頻繁に更新するし、シアターコクーンでABKAI(エビ会)を開催するなど色々チャレンジしている。それは、元々の歌舞伎のハードルが高いからなのです。チケットが1枚2万円とか言われるとなかなか行き辛いですよね。ABKAIもブログもそういったハードルを低くしてくれたし、歌舞伎に親しみやすくなりましたよね。

 東尾理子さんも同じですね。僕の場合、ゴルファーの時から知っていたのと、元プロ野球選手・東尾修さんの娘というイメージでした。スポーツに興味がない女性からすると「石田純一さんと結婚した人なんだ……」ぐらいの印象だったでしょう。でも、子育てについてブログで発信したことによって、イメージがまるで変わり、そういうところから、理子さんのテレビ露出が増えた。最初は石田さんの妻として出ていたのが、理子さんという表現者として出るようになった。ブログがそのステップになっていたんだと思います。

 ランキング上位になればより見られるようになるという意味でも、ブログの「カテゴリー」制度ってのはいいですね。総合ランキングでは上位でなくても、部門で上位に来れば励みにはなります。読み手にしても、総合ランキングでは読まない人も自分の興味がある部門に入っている人のブログは読めることになる。それも作戦勝ちというか、うまいやり方だと思いますね。読者に選択肢を多くするほうが、広がりはあるかとは思います。

 今年の夏、松居一代さんのブログが話題になりました。パっとみたら2位。1位が泰葉さんになっていたりする。僕は仕事柄ブログを見ています。ランキングを見ていると、あまりテレビで見ない人々やバラエティとかに出てこない人も上位にいるし、そういう方が発信する情報に興味があります。それぞれに、支援者がいるって感じでしょうか。松居一代さんのブログ読者に対する「家族」という呼びかけの言葉は、支援者はそれぞれにいるってことかなと思います。各カテゴリーの上位に色々な人がいるでしょ。ブログの更新頻度とか、中身のインパクトとかは大きいものですが、テレビでの露出度と関係あるかといえばそうでもない。そういった人がブログには存在していることの意味があると思います。

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