「夜7時頃に始まった祝いの席は、終始和やかな雰囲気だったそうです。皇太子さまと秋篠宮さまは、美智子さまの深い愛情に対する感謝の言葉を述べられたそうです。雅子さまは“皇后陛下の深い愛情に感謝するほか言葉がありません”と伝えられたそうです。それに対して、美智子さまも心から“ありがとう”と返されたといいます」(宮内庁関係者)
かつて、両陛下と皇太子ご夫妻は「途絶状態にある」とまでいわれた。美智子さまは「あちらの様子が伝わってこなくて」と漏らされたこともあったという。それはそのまま、美智子さまと雅子さまの間に大きな溝が横たわっていることを意味していた。
「ですが、美智子さまは常に雅子さまのことを気にかけていらっしゃいました。民間から皇太子妃として嫁がれたのは、長い歴史をひもといても、たったおふたかただけ。美智子さまご自身も、嫁がれてから数々のハードルを乗り越えられてきましたし、時には打ちひしがれることもありました。お気持ちを共有できる唯一無二の存在なのです」(別の宮内庁関係者)
美智子さまは、雅子さまのことを静かに見守られてきた。信頼があるからこそ、余計な言葉はあえて避けられたのかもしれない。だが、皇后としての“終着点”を見据えた美智子さまは、突き動かされるように雅子さまに歩み寄られた。
「祝い膳のあと、美智子さまと雅子さまがやりとりをされるシーンがあったそうです。そのとき、美智子さまが雅子さまの手を強く握りしめられながら、“あなたのお気持ちで、これからの皇室を支えてくださいね”とお伝えになったといいます。美智子さまがここまで直接的なアクションを起こされたことはかつて聞いたことがありません。雅子さまは感無量といった表情とともに、新たな決意を固められたご様子だったといいます」(前出・宮内庁関係者)
その3日後、雅子さまはアクシデントをものともされず、高知へと降り立たれたのだ。
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2017年11月9日号