しかしそんな日が続いたことで、少ないお客さんを大事にしようという気持ちが働き、接客や調理、すべてに丁寧さと迅速さを心がけるようになった。それが徐々に口コミで広がり、客足が回復。その後は当初の予定通りチェーン化を進め、現在は海外も含め1412店となった。創業者の「お客様、地域に支えられて、お客様あってのお店」との考えは今も根付いており、2000年に発生した東海豪雨では、店舗も浸水の被害にあったが炊き出しを行ない、1日1000~2000食をふるまった。
一連の歩みは、創業の歴史、創業者の考えを残したいと2014年に建てられた、店に併設された記念館(要予約)で見られる。
※週刊ポスト2017年11月3日号