「ご臨席になりたいというお気持ちは美智子さまも強くお持ちでしょう。ですが、少なくとも明治時代以降、天皇が孫の結婚式に出られたことはありません。しかも、眞子さまは孫とはいえ、女性ですし、“東宮家の内親王”でもなく、“宮家の内親王”にすぎません。序列や格式を重んじる天皇家ではそれもまた、ご臨席へのハードルを高くしてしまっています」(前出・皇室記者)
その「前例破り」への準備を着々と進めているのが紀子さまだという。
「“将来の天皇の姉”に当たるわけですから、紀子さまとしても、その姿を両陛下に見ていただきたいという思いがお強いようです。もちろん、紀子さまも前例がないことを理解されていますが、両陛下のお気持ちも痛いほどおわかりになっている分、“両陛下にご臨席いただく方法はないものでしょうか”と腐心されているといいます」(前出・宮内庁関係者)
その1つが、披露宴会場に『ホテルニューオータニ』、『ホテルオークラ』と並んで格式の高いホテルの御三家に数えられる『帝国ホテル』が選ばれたことだった。
「パラリーガルとして法律事務所に勤務する小室さんの収入などを考えると、費用のかさむ高級ホテルなどは避けるのではないかといわれていました。小室さん自身も、しばらくは現在の勤務体系のままという考えのようですから。元をたどれば税金に当たるため、秋篠宮家としても費用を負担するわけにもいきません」(皇室ジャーナリスト)
秋篠宮家の公用車が三菱の車で、かつ、小室さんの前職が三菱東京UFJ銀行だったこともあり、三菱系のロイヤルパークホテルが候補だと噂されたこともあった。しかし、蓋を開けてみれば名門ホテル御三家の1つに落ち着いた格好だ。
「秋篠宮家の職員に、帝国ホテルの出身者がいるそうです。そのため、秋篠宮ご夫妻とホテル側の意思疎通を図りやすいという利点もあったのかもしれません。また、帝国ホテルは清子さんと黒田慶樹さんが披露宴を行った場所でもあります。皇居からも目と鼻の先で、両陛下の動線や警備態勢も敷きやすい。つまり、両陛下のご臨席をいつでも受け入れられるお膳立てが整ったということです」(前出・宮内庁関係者)
慶祝の日を、両陛下はどこで迎えられることになるのだろうか。
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2017年12月14日号