冬に出番が増える鍋物も、食べ方次第で悪影響が出ることもある。ポン酢やタレにつけて食べることが多く、塩分過多を招きやすいからだ。医療経済ジャーナリストの室井一辰氏がいう。
「高血圧の傾向がある人の場合、春菊やほうれん草など、塩分の排泄を促すカリウムを多く含む野菜を鍋に入れておくとよいでしょう。また、鍋に限らず食べ物や飲み物を熱々のまま頬張るのは避けたほうがいい。1990年のイタリアの研究では、熱い食べ物が好きな人は胃がんリスクが1.8倍に高まると示されている。
さらに熱い食べ物・飲み物は食道粘膜への刺激が強いことから食道がんのリスクも指摘されています。鍋物は小皿に移して、少し冷ましてから食べるようにすることが肝要です」
※週刊ポスト2017年12月8日号