スポーツ

GIは外国人騎手でないと勝てない? 武豊さえ乗り替わり

大魔神も外国人頼み(写真:時事通信フォト)

「もう日本人じゃ勝てない」──大相撲ではなく、日本競馬界の話である。11月26日に行なわれた国内最高峰レースのひとつ「ジャパンカップ(GI)」を制したのは、「大魔神」こと佐々木主浩氏の持ち馬で、5番人気のシュヴァルグラン。騎乗したのはオーストラリア人のH・ボウマン騎手だった。

「ボウマンはJRA所属ではなく、短期免許で来日した、いわば“期間限定の助っ人”。これまでシュヴァルグランの主戦騎手は福永祐一で、GI勝利にあと一歩届かないレースが続いていましたが、ボウマンに乗り替わったらこの結果。馬主の佐々木氏は12月の有馬記念でもボウマンに託す方針です」(競馬専門紙記者)

 今年1年を振り返っても、外国人騎手の勢いは凄まじい。ジャパンカップ前までのGI・20レース中、実に10レースを、JRA通年免許を持つイタリア人騎手、M・デムーロ(6勝)とフランス人騎手、C・ルメール(4勝)の2人が制している。日本人騎手は武豊の3勝が最多だ。

「武の3勝はすべて年内に引退する現役最強馬キタサンブラックだったので、『来年は“日本人がGI0勝”もあり得るのでは』と言われるほど。とくに大きなレースは、“外国人騎手でなければ勝てない”というムードだ。外国人騎手を乗せたいという馬主の強い意向を受けて、有力馬を抱える厩舎側は外国人騎手のスケジュールに合わせて出走するレースを決め、調教している状態です」(同前)

 11月19日のGI「マイルチャンピオンシップ」では直前の15日になって武豊がこれまた“期間限定助っ人”のイギリス人のR・ムーアに乗り替わった(ムーアはジャパンカップ翌週、12月3日のGIチャンピオンステークスをゴールドドリームで制した)。

「調教中に身体を痛めたためという理由でしたが、武は別馬で同レースに出場した。武ほどの騎手でも、万全でなければ外国人騎手に替えられるということです」(JRA関係者)

関連記事

トピックス

(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン