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2017.12.15 07:00  SAPIO

佐藤優氏「堀江氏と村上世彰氏、判決を分けた決定的な差」

村上世彰氏は大阪証券取引所の株式取得で注目された(2005年) 共同通信社


片山:堀江さんというと大阪近鉄バファローズ買収騒動の印象が強いですね。私は三原脩監督時代からの近鉄ファンでして。生きているうちに一度でいいから日本シリーズで勝つのを楽しみにしていたのですが、その前に消滅してしまい、ただ呆然とするのみで。佐藤さんは堀江さんをどう見ておられますか?

佐藤:とても優れた人ですが、彼はミスを犯した。それは国家が絶対に許さない通貨発行権に触れたこと。彼はライブドア株をどんどん分割した。それを続ければ、ライブドア株はやがて貨幣の代わりとして使えるようになる。しかも株式と商品の交換は物々交換だから消費税がかからない。偽金作りをしているようなものだった。

片山:冷戦以後、アメリカは金融資本主義を推し進めてきました。資本主義の最終段階と言われる金融資本主義という分野に日本でチャレンジしたのが、堀江さんのようなベンチャー経営者や村上ファンドの村上世彰さん【※注3】ら投資家だった。しかし国内で彼らは総会屋のようなネガティブな存在として見られた。

【※注3/通産省を経て、村上ファンド設立。ニッポン放送株を巡り、証券取引法違反容疑で逮捕。一審で実刑を言い渡されるが、二審で懲役2年執行猶予3年の判決を受けた。近著に『生涯投資家』】

佐藤:総会屋は彼らの登場でいなくなってしまいましたからね。「物言う株主」という言葉が流行したようにみんなが総会屋的になってしまったからです。堀江さんのもう一つの失敗は日本で権力を握るおじいちゃんたちへの挨拶が足りなかったこと。長幼の序を重んじる日本では挨拶がとても重要なのに、そこが分かっていなかった。

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