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2018.01.17 16:00  週刊ポスト

食物の消化・吸収、便の排出だけではない「腸の免疫パワー」

◆アレルギー症状が治まる

 成人男性の腸の長さはおよそ7~9メートルあり、表面積はテニスコート1面分にも及ぶ。“広大”な腸には約1000種類、約100兆個の「腸内細菌」が生息し、夥しい数の腸内細菌が集まって「腸内フローラ(腸内細菌叢)」と呼ばれる生態系を形成している。

 そもそも人間の体に備わる免疫とは、体外から侵入してきたウイルスや細菌などの異物を「免疫細胞」の働きで排除するシステムのことだ。免疫細胞の7割が腸内に集中しており、異物との戦いに備える。

 免疫は人間を病原体から守る上で極めて重要なシステムだが、思わぬ“害”をもたらすこともある。前出のNスペ『人体』の取材にも協力したという国立精神・神経医療研究センター神経研究所特任研究部長の山村隆氏が解説する。

「免疫は体内の“いらないもの”を攻撃するシステムですが、ひとたびバランスが崩れて免疫細胞が暴走すると、体内に入った花粉や食べ物を『外敵』として攻撃してしまう。それによって引き起こされるのが『アレルギー』の症状です」

 従来、アレルギーの治療は対症療法ばかりで根治治療は不可能とされた。だが近年の研究で、腸内細菌の働きによってアレルギーを根治できる可能性が生じた。カギとなるのが「Tレグ細胞」である。

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