「自分がよく見られたいという色気を持っているうちは自分を守れない。例えば尾行されれば、後ろを向いて思いっきり音を立ててたんを吐くぐらいじゃないとダメなんです。そうすれば男性側も幻想が崩れて、愛想を尽かす。結局、別れられないのは“相手によく見られたい”という、色気があるのが原因です」
ここまで「揉めない、失敗しない別れ方」について学んできたが、それでもこじれた場合はどうしたらいいか。前出の岡野氏は、“弁護士の介入”が有効だと言う。
「弁護士から連絡を取ってもらい、相手が言い分を話しやすい状況をつくってもらう。第三者が入ると、だいたい人は冷静になります。警察への相談はおすすめできません。“おれを犯罪者扱いして”“おれを警察に突き出した”など恨みを買う場合もありますから」
弁護士に相談した場合、どのように対応してくれるのか。前出の堀井弁護士に聞いた。
「男性との別れは相手を傷つけないことがポイント。その際には “あなたがダメだから別れることになった”などと人間性を批判するようなことは絶対にしません。手紙や面会で別れる意思やもう女性と連絡が取れないことをしっかりと伝えます。それでも別れないという男性には“あなたも社会的な立場を失う”と関係を続けることのリスクを説明します。それでもダメな場合は法的手段に出ます」
別れのプロの力を借りるのが、円満な別れへの近道のようだ。最後に岡野氏はトラブルになったときに絶対にしてはいけないこととして「夫に頼ること」を挙げる。
「困ると夫を頼る主婦って意外と多い。でもこれは逆効果。この前まで“旦那と別れたい。あなたを愛している”と言っていたのにと、裏切られたと思ってしまう。男性はプライドを傷つけられたと感じると逆上してしまう場合が多い」
※女性セブン2018年2月1日号