『名古屋行き最終列車2018』の番組HPのトップには、監督でありプロデューサーでもある神道俊浩氏からの追悼文がアップされている。

 そこには、移動中や待ち時間でも寝ることなくスタッフや見学者、ロケ先の方とおしゃべりしたり、散歩先で見つけてきたお土産をエキストラや近所の方に振る舞うなど、人を喜ばすのが大好きだった大杉漣さんの素顔がまず綴られている。

 同作は『名古屋鉄道』の全面協力を得てはいるものの、各駅周辺にお住いの方や関係者の皆さんにも細やかなバックアップをいただいていると聞く。大杉漣さんは、そうした皆さんへの気遣いも完璧だったというわけだ。

 もっとも驚いたのは、「『名古屋行き最終列車』はいい。タイミングが合ったらぜひ出演してみたら」と東京の役者さんの事務所にオススメしてくれていた…というものだ。だからなのか、6弾となる今作から初出演しているのは、渡辺いっけい、佐戸井けん太、堀内敬子、矢本悠馬ら、在京局制作のドラマからも引っ張りだこな実力派俳優ばかりである。

 ちなみに、大杉漣さんが演じていたのは「今村武雄」なるラーメン店店主。神道プロデューサーが「今村」の過去の衣装を確認するためスタッフに連絡したところ、多くのスタッフから大杉さんとのツーショット写真が送られてきたとか。神道プロデューサー曰く「資料写真では見たことのない仲良し写真の数々…」とのことだった。

 思えば、多くの共演者が、過去、SNSにアップした大杉漣さんとの笑顔のツーショット写真を再びアップしている。それらを「アルバム」として集めることはできないものだろうか。そこには、役柄以外の大杉漣さんのお人柄がギッシリ詰まっているので…。

 大杉漣さんの御冥福をお祈り申し上げます。合掌

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