芸能

大杉漣さん ローカル局の現場でも慕われたその人柄

大杉漣さん出演の『名古屋行き最終列車2018』(メ〜テレHPより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、ローカル局現場からの大杉漣さんの人柄を伝えるエピソードを公開。

 * * *
 大杉漣さんの訃報を知ったのは2月21日の20時過ぎ。名古屋に向かう東海道新幹線の車中で確認したネットニュースだった。

 筆者が毎週木曜朝に出演している名古屋テレビ放送(以下、メ〜テレ)の『ドデスカ!』のディレクターと連絡を取り合ったのは名古屋駅に着いた21時過ぎ。予定していたエンタメ項目の差し替えや、同日夜にオンエアされるテレビ愛知(テレビ東京系)の『バイプレーヤーズ〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人生活したら〜』を確認しておくことなど慌ただしく打ち合わせを重ねた。

 そのとき担当ディレクターは「いまの時点では何とも言えないのですが、ドラマのプロデューサーにコメントを頼んでいるところです」とも言っていた。“ドラマ”とは、メ〜テレでオンエアされている『名古屋行き最終列車2018』のこと。

 タイトルどおり、名古屋鉄道の地方駅から名古屋駅へ向かう最終列車を舞台にした作品のメインキャストとして大杉漣さんは出演されていたのである。

 同作は、メ〜テレ開局50周年を記念して2012年、オムニバスドラマとして制作され、14年からは年に1回、4〜5夜連続のスペシャルドラマとしてオンエアされてきた。

 第1弾は、『東京ドラマアワード2013』で「ローカルドラマ賞」を受賞。その後も第2弾が『平成26年度 日本民間放送連盟賞』「テレビドラマ番組優秀賞」を、第3弾も翌年度の同賞に輝くなど、ローカル局制作ドラマの“優等生”なのである。

 地方局制作と言っても、在阪局制作のドラマは系列の在京局から全国へ大々的にネットされるし、かつてフジテレビ系で人気を博した『牡丹と薔薇』を始めとする昼ドラシリーズを制作していたのは系列の東海テレビだ。

 が、『名古屋行き最終列車』は、愛知・三重・岐阜の「東海3県」のみのオンエア。正真正銘の「ローカルドラマ」なのである。

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