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親が預かったお年玉の返還を求め子供達が裁判起こす

中国のマネー教育は進んでいる?

 中国は2月16日が春節(旧正月)。日本のお正月と同じく、子供たちも赤いポチ袋に入った「紅包(ホンパオ)」という「お年玉」をもらうことを楽しみにしている。ところが、近年、子供のお年玉を「大きくなるまで預かる」と言って、両親が横取りしてしまうことに対して、子供がお年玉の返還を求めて裁判に訴えるケースが増えてことが分かった。

 これについて、「中国では小さいときから、お金は人生にとって極めて重要なものと教育され、金銭への執着が強くなっており、子供が両親を訴えるというのは、そのマイナスの面が出ている」との書き込みがみられている。香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が報じた。

 中国雲南省の地方裁判所では2年前の2016年、子供が数年間かけて貯金していたお年玉5万8000元(約100万円)を両親が横取りしたとして、大学生の娘が両親を訴えるケースがあった。

 彼女の両親はすでに離婚しており、父も母も娘の大学の学費を負担してくれなくなったことから、両親を訴えざるを得なかったという。裁判所は両親に対して、毎月1500元(約2万6000円)を支払うように命じる判決を下している。

 山東省済南市では最近、離婚した夫が3人の息子のお年玉の返還を求めて、元妻に対する訴訟を起こした。その額は全部で56万元(約400万円)にも上ったが、済南市の地方裁判所は元妻に対して、56万元の所有権は3人の息子にあり、利子を付けて全額返還するよう命じる判決を下している。

 このようなお年玉に関する訴訟が多いことについて、ネット上では子供に好意的な意見や、両親が使っても良いのではないかなど、さまざまな書き込みが寄せられている。

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