国内

目にする機会減少した「お召し列車」 陛下のお考えも影響か

47年ぶりにJR東日本が新造したお召し列車(撮影:白川淳)

 光沢を放つ漆色の車体。先端には菊の御紋が金色に輝き、日章旗が翻る──天皇、皇后、皇太后のために特別に運行される列車を「お召し列車」といい、なかでも天皇のために特別に造られた車両を「御料車」と呼ぶ。『御召列車』の著書がある鉄道史研究家の白川淳氏が解説する。

「御料車には、天皇皇后両陛下と皇族、国賓以外乗ることはできません。昭和初期から運行していた一代前の『一号御料車』は老朽化したため、2007年にE655系に替わりました。翌年11月、両陛下がスペイン国王夫妻と茨城県つくば市をご訪問される際に、初めて運行されています」

 E655系に限らず、天皇が利用する列車はすべてお召し列車と呼ばれる。

「お召し列車は、春の植樹祭や秋の国体へのご出席、ご視察といった公式のご予定で運行される場合と、ご静養や私的旅行のために非公式に運行される場合があります。公式に運行される際は、原則として列車に菊の御紋が据えられ、日章旗が掲げられます」(白川氏)

 日本初の鉄道が開業したのは、1872年10月。その3か月前、仮運転していた列車に明治天皇が乗車したのが、お召し列車の始まりとされている。

 1925年にはJR山手線の原宿駅に「宮廷ホーム」と呼ばれる皇室専用の駅舎が設けられ、昭和天皇の時代によく利用された。150年近くにわたって運行されてきたお召し列車だが、その実体はベールに包まれている。

関連記事

トピックス

『酒のツマミになる話』に出演する大悟(時事通信フォト)
『酒のツマミになる話』が急遽差し替え、千鳥・大悟の“ハロウィンコスプレ”にフジ幹部が「局の事情を鑑みて…」《放送直前に混乱》
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(HP/時事通信フォト)
「私嫌われてる?」3年間離婚を隠し通した元アイドルの穴井夕子、破局後も元夫のプロゴルファーとの“円満”をアピールし続けた理由
NEWSポストセブン
小野田紀美・参議院議員(HPより)
《片山さつきおそろスーツ入閣》「金もリアルな男にも興味なし」“2次元”愛する小野田紀美経済安保相の“数少ない落とし穴”とは「推しはアンジェリークのオスカー」
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン
記者会見を終え、財務省の個人向け国債のイメージキャラクター「個子ちゃん」の人形を手に撮影に応じる片山さつき財務相(時事通信フォト)
《つけまも愛用》「アンチエイジングは政治家のポリシー」と語る片山さつき財務大臣はなぜ数十年も「聖子ちゃんカット」を続けるのか 臨床心理士が指摘する政治家としてのデメリット
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(時事通信フォト)
「濡れ髪にタオルを巻いて…」森下千里氏が新人候補時代に披露した“入浴施設ですっぴん!”の衝撃【環境大臣政務官に就任】
NEWSポストセブン
aespaのジゼルが着用したドレスに批判が殺到した(時事通信フォト)
aespa・ジゼルの“チラ見え黒ドレス”に「不適切なのでは?」の声が集まる 韓国・乳がん啓発のイベント主催者が“チャリティ装ったセレブパーティー”批判受け謝罪
NEWSポストセブン
高橋藍の帰国を待ち侘びた人は多い(左は共同通信、右は河北のインスタグラムより)
《イタリアから帰ってこなければ…》高橋藍の“帰国直後”にセクシー女優・河北彩伽が予告していた「バレープレイ動画」、uka.との「本命交際」報道も
NEWSポストセブン
歓喜の美酒に酔った真美子さんと大谷
《帰りは妻の運転で》大谷翔平、歴史に名を刻んだリーグ優勝の夜 夫人会メンバーがVIPルームでシャンパングラスを傾ける中、真美子さんは「運転があるので」と飲まず 
女性セブン
安達祐実と元夫でカメラマンの桑島智輝氏
《ばっちりメイクで元夫のカメラマンと…》安達祐実が新恋人とのデート前日に訪れた「2人きりのランチ」“ビジュ爆デニムコーデ”の親密距離感
NEWSポストセブン
イベントの“ドタキャン”が続いている米倉涼子
「押収されたブツを指さして撮影に応じ…」「ゲッソリと痩せて取り調べに通う日々」米倉涼子に“マトリがガサ入れ”報道、ドタキャン連発「空白の2か月」の真相
NEWSポストセブン
元従業員が、ガールズバーの”独特ルール”を明かした(左・飲食店紹介サイトより)
《大きい瞳で上目遣い…ガルバ写真入手》「『ブスでなにもできないくせに』と…」“美人ガルバ店員”田野和彩容疑者(21)の“陰湿イジメ”と”オラオラ営業
NEWSポストセブン