「退任後に不正蓄財などを問われ、有罪となって収監された全斗煥元大統領や盧泰愚元大統領は、拘置されている間も療養という名目で病院や拘置所内の病室で過ごすことができました。ところが、朴槿恵の場合は独房ではありますが、一般の被疑者や被告人と同じような扱いになっているようなのです」
もし懲役30年という求刑通りの判決になれば、さらに辛い日々が続くことになりそうな朴被告だが、一筋の光が見えているという。
「過去の大統領のように恩赦を受けられる可能性がある。今回、判決が確定すれば、早くて今年のクリスマスには恩赦が出るということもあり得る。今年は韓国で地方選挙があり、2020年には総選挙もある。文在寅政権にとっても、政敵にあたる朴槿恵をいじめすぎると、まとまりを欠いている保守派に団結されてしまう恐れもあり、そうした可能性をにらみながら対応するでしょう」(同前)
塀のなかで“クリスマスプレゼント”を待ち望む日々を送るのだろうか。
※週刊ポスト2018年3月16日号