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2018.04.01 07:00  週刊ポスト

世界が注目の「重粒子線がん治療」最新施設建設の画期的工法

「放射線管理区域のコンクリート壁の厚みは3メートル以上必要になりますが、その扱いには慎重を要します。

 コンクリートは一見、固まったように見えても中に水分が残っており、熱によって膨張・収縮します。その誤差をなくし、できるかぎりフラットな壁面をつくるため、非常に高い精度でコンクリートを打ち込む必要がありました。

 そのためこれまで同種の施設を手がけてきた経験者などに協力を仰ぎ、1回に打つコンクリートの量を減らしたり、コンクリートが固まるまでの半年ほどの間、加速器室のエアコンを先に稼働させて温度管理をするなどの工夫を施しました。弊社の技術的知見の集大成といえます」

 これほどの最先端技術を駆使しつつも、外観やインテリアには利用する患者に威圧感を与えない工夫がなされている。

 外壁は大坂城をイメージした石垣風のデザイン。広々とした待合室にはゆったりとしたソファが置かれ、医療施設というよりはまるで高級ホテルのロビーのような居心地のよい空間となっている。

「がんという重い病気でここに来られる患者様へのホスピタリティーを考えて設計していただきました。治療室も丸みを帯びたデザイン、ソフトな照明を配置するなど患者様のストレスを少しでも軽減するような空間を心がけています」(大阪重粒子線施設管理の牟田修・取締役)

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