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声枯れは咽頭がんや大動脈瘤など命に関わる病気のサインかも

軽く扱いがちな声枯れだが…

 声帯は喉仏の中にある左右2枚でV字型を形成している粘膜だ。呼吸の際にはV字が開いているが、声を出すときは周囲の筋肉に引っ張られて声帯が閉じる。そこに気管からの空気があたり振動が生じ、それが鼻やのどに共鳴し、声となって外に出る。左右の声帯がぴったりと閉じているときには響きのある声が出る。しかし、V字の間に隙間ができると空気が漏れてしまい、声がかすれたり、枯れたりする。

 これらの発声障害には声帯に異常がある器質性障害と、異常がない機能性障害があり、その原因は様々だ。山王病院(東京)国際医療福祉大学東京ボイスセンターの渡邊雄介センター長に話を聞いた。

「声枯れで受診する患者さんの多くは声の使い過ぎによるもので、声帯がむくんでいるために声が枯れます。ですが、中には声枯れの検査で喉頭がんが発見される方もいらっしゃいます。また大動脈瘤のうち、約3割の方に声枯れの症状があります。他にも胸部大動脈を取り囲むように反回神経が通っており、動脈瘤で神経が圧迫されて麻痺し、そのせいで声帯が動かず、声が出にくかったり、声枯れすることもあるので注意が必要です」

 声をよく使う教師や運動のコーチ、営業マンなどプロフェッショナルボイスユーザーに高頻度で声帯結節が発生する。長年の声の使用でV字型の声帯の両側の前3分の1がペンダコのように固くなり、場合によっては盛り上がってくる。これによって声帯に隙間ができ、声に障害が出る。

 声帯のトラブルでよく耳にする声帯ポリープは声帯にできた血豆である。胃や大腸のポリープは腫瘍なので、がん化するものもあるが、声帯ポリープは血豆なので、ほとんどがん化しない。声をよく使う歌手や政治家などに多いイメージだが、実は無口な高齢者がくしゃみをしただけで血豆ができることもある。

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