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2018.05.19 07:00  SAPIO

40~50代の会社員は定年後の起業の予行演習をすべきと大前氏

 最後は、構想力だ。問題の全体像をパッとつかみ、見えていないものでも見えるようにする能力である。これはIQの上位概念となる。IQは主に左脳を使うが、構想力は右脳を使うからだ。たとえば、築地市場の跡地利用問題について正しい答えを出すためには、この力が不可欠である。

 以上三つの能力を磨く練習は、60代・70代での起業を目指す上で欠かすことができないものだ。

 いま40代・50代の人たちは、死ぬ瞬間に「楽しくて充実した人生だった」と言えることを目標に、そこから逆算して残りのサラリーマン人生と定年退職後の人生を設計すべきだと思う。

 定年退職するのが60歳~65歳、死ぬのが80歳~85歳とすれば、定年退職後の人生は20年もある。しかし、これから年金がどんどん削られていくことは確実なので、多少の蓄えがあっても20年はもたないだろう。もし平穏無事な引退生活を送ることができたとしても、日がな一日ゴロ寝をしながらテレビを見ていたり、犬と散歩をしたり、たまに旅行やゴルフに出かけたりする程度だったら、死ぬ瞬間に前述のような言葉は吐けないと思う。したがって、定年退職後も「引退モード」に入るのではなく、現役時代より加速するメンタリティを持ち、キャッシュを稼ぎながらやりたいことをやって人生を能動的に楽しまなければならない。

 そのためには、会社に勤めている間に起業の「予行演習」をしておく必要がある。それを40歳で始めれば、3~4年かかる仕事に60歳までの20年間で5~6回チャレンジできる。50歳で始めたとしても、2~3回は可能である。

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