国際情報

韓国人の名前、欧米迎合的な英語表記にして得意気なのはなぜ

評論家の呉智英氏

 名前を外国でどう表記するのかは、正解がなかなか見えない難しい問題だ。日本人の名前をアルファベット表記にする場合は、ローマ字表記の方法にあわせるのが普通だ。ところが、そういった原則を無視して英米人風に置き換える方法が、韓国では通常らしい。評論家の呉智英氏が、グローバルな観点からの名前の表記について考えた。

 * * *
 五月九日、北朝鮮に拘束されていた三人のアメリカ人が解放された。先行きには不安がありすぎるけれど、まずは明るいニュースだ。

 この三人、少し前の先行報道ではただアメリカ人とだけしか分からず、漠然と白人、あるいは黒人だろうと思っていたが、三人とも朝鮮系アメリカ人だった。実業家だったり研究者だったりで、米国籍を有しつつ北朝鮮で仕事をしていたらしい。いずれもなかば冤罪で拘束された。名前は、キム・ドンチョル、キム・サンドク、キム・ハクソン。朝鮮名である。

 各紙一斉に報じた中、興味深かったのは、朝日新聞と産経新聞とで名前の表記法が違っていたことだ。朝日は、キム・ドンチョルなど姓・名の順、産経は、ドンチョル・キムなど名・姓の順。

 一般に東洋人は姓・名、欧米人は名・姓である。ただ、この三人は国籍Nationalityはアメリカ人、民族Ethnicは朝鮮人であるから、両様の表記になった。朝日が民族派、産経がアメリカ派、てことはないだろう。だって、両紙とも他の記事では、不徹底だから。

関連記事

トピックス

麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
「同棲していたのは小柄な彼女」大麻所持容疑の清水尋也容疑者“家賃15万円自宅アパート”緊迫のガサ当日「『ブーッ!』早朝、大きなクラクションが鳴った」《大家が証言》
NEWSポストセブン
当時の水原とのスタバでの交流について語ったボウヤー
「大谷翔平の名前で日本酒を売りたいんだ、どうかな」26億円を詐取した違法胴元・ボウヤーが明かす、当時の水原一平に迫っていた“大谷マネーへの触手”
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
《同居女性も容疑を認める》清水尋也容疑者(26)Hip-hopに支えられた「私生活」、関係者が語る“仕事と切り離したプライベートの顔”【大麻所持の疑いで逮捕】
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
【大麻のルールをプレゼンしていた】俳優・清水尋也容疑者が“3か月間の米ロス留学”で発表した“マリファナの法律”「本人はどこの国へ行ってもダメ」《麻薬取締法違反で逮捕》
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン
賭博の胴元・ボウヤーが暴露本を出版していた
大谷翔平から26億円を掠めた違法胴元・ボウヤーが“暴露本”を出版していた!「日本でも売りたい」“大谷と水原一平の真実”の章に書かれた意外な内容
NEWSポストセブン
清武英利氏がノンフィクション作品『記者は天国に行けない 反骨のジャーナリズム戦記』(文藝春秋刊)を上梓した
《出世や歳に負けるな。逃げずに書き続けよう》ノンフィクション作家・清武英利氏が語った「最後の独裁者を書いた理由」「僕は“鉱夫”でありたい」
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレ(時事通信フォト)
《メンバーの夫が顔面骨折の交通事故も》試練乗り越えてロコ・ソラーレがミラノ五輪日本代表決定戦に挑む、わずかなオフに過ごした「充実の夫婦時間」
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《麻薬取締法違反の疑いでガサ入れ》サントリー新浪剛史会長「知人女性が送ってきた」「適法との認識で購入したサプリ」問題で辞任 “海外出張後にジム”多忙な中で追求していた筋肉
NEWSポストセブン
サークル活動にも精を出しているという悠仁さま(写真/共同通信社)
悠仁さまの筑波大キャンパスライフ、上級生の間では「顔がかっこいい」と話題に バドミントンサークル内で呼ばれる“あだ名”とは
週刊ポスト
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さんが綴る“からっぽの夏休み”「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」
NEWSポストセブン
米カリフォルニア州のバーバンク警察は連続“尻嗅ぎ犯”を逮捕した(TikTokより)
《書店で女性のお尻を嗅ぐ動画が拡散》“連続尻嗅ぎ犯” クラウダー容疑者の卑劣な犯行【日本でも社会問題“触らない痴漢”】
NEWSポストセブン