「自分の両手が自然に動くわけじゃなく、先生がグイッと、ずらしていましたよ」
この歯科医は「ホメオパシー(※ドイツが発祥の地とされ、自己治癒力に働きかける民間療法の一つ。科学的根拠は示されていないが、一部に強い支持者がいる)」を、自然治癒力・生命力を刺激するとして、痛み止めや口内炎に使っていた。
日本医学会は8年前、ホメオパシーについて「治療効果は科学的に明確に否定されている」と表明。治療法としては、厳に慎むべき行為としている。
だが、ホメオパシーを使った高額な治療を行なっている歯科医院は、全国各地に存在しているのだ。
※週刊ポスト2018年6月29日号