40才という年齢もある。
《(肉体は)商売道具じゃないですか。顔もそうだし、動きもそうだし、声もそうだし(中略)洋服をきれいに着るのとおなじで(体への)手入れは必要ですよね》
海老蔵は『GQ JAPAN』の最新号のインタビューでそう語った。
麻央さんと結婚直後、2010年11月の「西麻布暴行トラブル」は忘れられない出来事だが、毎晩のように酒宴を開いていた海老蔵が、今では友人とワイワイ飲むのも《意味がないから》(前出・『GQ』インタビューより)やめたという。
「早朝のトレーニングも食事もストイックでまるで修行僧。歌舞伎界を牽引していく身として“当然のこと”だと彼は言いますが、かつて30代前半までの彼を知っている人間からすると信じられない変化です。
年齢や責任はありますが、麻央さんのことがあり、どこか自分に大きい負荷をかけているように思います。たまには飲んだり、遊んだりしたほうがいいのではないかと思うほど、子育てと舞台とトレーニング以外に時間を使っているのを見ないんですから…」(前出・知人)
仕事や稽古を終えてとある住宅街に向かったと思えば酵素風呂で体をメンテナンス。夜、子連れでホテルへ向かったと思えば食事とジムでのトレーニング。たまの休日はディズニーランドなど完全に父として過ごす。
そんな“家庭人”海老蔵には目下、大きな悩みがあるという。勸玄くんのことだ。
「実は、勸玄くんが“幼稚園に行きたくない”と漏らすことがあるそうです。『登園拒否』の理由は、歌舞伎の稽古が楽しいから。幼稚園入園前から歌舞伎のDVDなどを見ていたほどで、役者の卵であると同時に、生粋の歌舞伎ファン。
海老蔵さんの公演を見に歌舞伎座に足を運ぶことも多く、一流の役者に囲まれ、歌舞伎の楽しさに熱中するのもよくわかります。しかも、海老蔵さんは息子に教えるときも、“スパルタ”はなく、楽しませながら指導する。“幼稚園よりも楽しい”と感じてしまうのもしょうがないでしょうね」(前出・知人)
海老蔵にとっては、この上なく嬉しいことにも思える。
「海老蔵は日頃から、“子供たちが歌舞伎の世界しか知らない人間になってほしくない”と口にしています。自分自身が長年、成田屋の長男としての重責に苦しんできたこともあり、歌舞伎以外の道を望むなら、それもまたよしと考えているんです。もちろん勸玄くんが跡を取ってくれれば心強いでしょうけど、父親としては複雑な心境のようです」(前出・別の歌舞伎関係者)
※女性セブン2018年6月28日号