日馬富士の暴行事件や貴乃花親方の“叛乱”などが起きてもなお、本場所となれば連日満員御礼というブームが続いてきた大相撲だが、その人気には陰りの兆しがあるのもたしかだ。この名古屋では7月2日に予定されていた新弟子検査が「応募者ゼロ」で、史上2度目の中止となった。
「若貴ブームの時代は新弟子が年間200人を超えたこともあった。相撲人気と連動する新弟子の数字が『ゼロ』なのはショック。この名古屋は前売りチケットの売れ行きもここ最近ほどの勢いがなく、即日完売とはならなかった」(同前)
新スターの誕生に沸く角界だが、その裏で静かな危機も進行している。事件が繰り返されてきた「名古屋」で、今年は何が起きるのか。
※週刊ポスト2018年7月20・27日号