「介護費用がずいぶんかかったそうですが、大山さんは料理上手の倹約家でもあり、ある程度の預貯金があるはずです。都内の閑静な住宅地にある夫婦の自宅の敷地は40坪ほど。一坪あたり300万円ほどなので土地代だけでも1億2000万円以上の資産価値があると思われます。特別な遺書でもなければ、大山さんが砂川さんの遺産の4分の3を受け取るので、けっこうな額が資産として残っているはずです」(前出・芸能関係者)
その財産を成年後見人が管理する一方、前述の通り、Aさんには「お世話代」が支払われているという。そうした金銭の動きがギクシャクのもとになっているという。
「認知症の発症以来、砂川さんは病気のことが知られるのを避けるため、親族にもほとんど大山さんを会わせていませんでした。そこから徐々に砂川さんと親族は距離を置き始めたそうです。砂川さんと疎遠になった親族としては、毎月決められた額がAさんに支払われることに、“その約束は本当なの?”という不信感があるそうです。一方、大山さんのすべての面倒を見るAさんは“成年後見人が大山さんファーストでちゃんと考えてくれるのか”という不安があるみたいです」(前出・芸能関係者)
そうした問題の決定権は成年後見人にある。
「大山さんとマネジャーの契約ですから、親族は解除できません。しかし、成年後見人ならば、その契約を解除することができます。また、大山さんに関しても本人や親族の意思に関係なく、成年後見人が介護施設の費用が高いと判断すれば、契約を解除し、別の施設に入所させることができます」(伊倉弁護士)
砂川さんは大山を思って成年後見人をたてたが、その制度によって周囲の空気は不穏なものになりそうだ。この顛末は決して他人事ではない。
※女性セブン2018年8月2日号