その後、『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ系)のスペシャルにSMAPの中居正広がゲスト出演。件の“格差”について、「こんなに如実なのも初めて」と言及し、それがきっかけで“後ろの4人”が中居正広プロデュースの「舞祭組」として誕生する。ちなみに、舞祭組という漢字をあてたのもジャニー氏。かつて千賀が加入していた「舞闘冠(ぶとうかん)」や、大先輩「男闘呼組」を思わせるファン垂涎のネーミングである。
ちなみに「ブサイク」というのもデビュー当初のコンセプトの一つ。「ジャニーズなのにブサイク」とネットを騒がせたことは、カッコイイを目指し、自分たちもそうであると信じて疑わなかったキスマイメンバーにとっては驚くべき事態だったと推測できる。『キスマイBUSAIKU!?』開始当初、オープニングに、タイトルを告げる北山と、憮然とするメンバー、「逆手にとって?」と、あえて確認する二階堂の下りが毎回、ついていたことがあるが、いまとなっては、流石というべき戦略だったと思う。
西武ドームで「重大発表」されたのは、その「舞祭組」初のライブツアー、『舞祭組村のわっと!驚く!第1笑SHOW』のLIVE DVD&Blu-rayが、8月22日に発売決定したというものだった。中野サンプラザでの公演にて、中居正広が生出演(他の公演ではVTR出演)した模様も収録されているという。
今回のコンサートは、ニューアルバムを引っ提げてのものだったが、デビュー前のオリジナル曲を早々に披露したり、後半のソロコーナーが“前の3人”北山、藤ヶ谷、玉森のみだったりと、新旧のファン双方に、新鮮な内容だった。そして、“前の3人”に羨望の眼差しを送る舞祭組が『ぶっさっさー』を歌うという構成に、4人のファンは複雑だっただろう。
だが、“前の3人”が嫉妬(?)するように、音楽番組に呼ばれる機会は、舞祭組のほうが多いような気がするし、なんといっても、中居正広の彼らへの愛情がハンパないため、中居が関わる音楽番組でも彼らはクローズアップされやすい。。横尾を「師匠」と呼び始めたのは中居だし、中居がMCをつとめる『UTAGE』(TBS系)で、舞祭組は、さまざまなパフォーマンスに挑戦させてもらっている。他のアーティストとの真剣コラボは、同番組ならではの魅力で、舞祭組はいつの間にか、それぞれ楽器が弾けるようになった。
デビュー当時から、SMAP同様、バラエティーに出る機会が抜群に多かったキスマイは、よゐこの濱口優や、キャイ~ン、おぎやはぎら、売れっ子芸人らと共演するバラエティーのレギュラーを“修行”のようにこなしていたおかげで、“第二の中居”としてスタートした北山以外のメンバーも、トークの間や緩急、リアクションの名手へと成長し続けているところだ。
多くのレギュラー番組の中で特筆すべきはメンバーが不定期出演している『プレバト!!』(MBS・TBS系)での活躍だろう。俳句の夏井いつき先生の辛口査定が特に話題の同番組において、千賀や横尾が、その俳句の腕をめきめきとアップ。ばらつきはあるものの、北山も明らかに俳句の勉強をして、臨んでいる。書道では、その北山の成績が秀逸だ。
ちなみに北山は幼少時代、書道を習っていて、その腕前は度々番組で紹介されてきたが、『プレバト!!』出演の前から、「習い直している」と言っていた。