「前提として、野球はホーム球団が圧倒的に有利です。自宅から球場に通える地の利もあるし、ロッカーや食堂も使い慣れていて落ち着いて野球ができる。試合前に特打や特守といった個別練習の時間もとれますからね。もちろん、地元ファンの声援が多いというのも大きな後押しです」

 こと巨人戦においては、広島ファンの声に一層力が込められているということなのかもしれない。広澤氏はその上で、「強いチームはホームで取りこぼさない。首位の広島がマツダで負けないのは、ある種の必然」とも付け加えた。ただ、このロジックでも説明できない「鬼門」もある。

◆「所沢山賊団」は“都会”で沈黙

 広島は、最速で7月中にもリーグ3連覇に向けた優勝マジックが点灯する。だが、首位をひた走るその広島が唯一負け越しているのが、最下位に沈む中日(7月25日終了時点。以下同)だ。広島は今季、中日の本拠地・ナゴヤドームで開幕5連敗。オールスター直前の試合でなんとか初勝利をもぎ取った。

 本塁打・打点2冠の山川穂高(26)を中心とする“山賊打線”の圧倒的な攻撃力でパ・リーグ首位に立つ西武は、今季は日本ハムと巨人を相手にした東京ドームでの計6試合では1勝5敗。しかも、完封負け2試合に、散発の2得点も2試合と、自慢の攻撃陣が沈黙してしまうのだ。

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