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本拠地・甲子園が“鬼門”の阪神 熱狂的な雰囲気が逆風に?

熱狂応援は逆効果!?(岡沢克郎/AFLO)

 巨人は昨年8月から広島の本拠地・マツダスタジアムで12連敗、広島は中日の本拠地・ナゴヤドームで今季開幕5連敗、「山賊打線」で圧倒的打棒を誇る西武は東京ドームの日本ハムと巨人を相手にし今季1勝5敗……(7月25日終了時点。以下同)。なぜか負けてしまう「鬼門の球場」はプロ野球の存在する。ただし鬼門は、敵地とは限らない。“本拠地が鬼門”という深刻な事態に陥っているチームがある。

 今季の阪神は本拠地・甲子園以外では22勝19敗と勝ち越しているのに、有利なはずの甲子園となると16勝24敗1分。10勝4敗とカモにしているDeNAとの対戦成績を見ても敵地・横浜スタジアムでは7勝1敗と無類の強さを誇るのに、甲子園では3勝3敗の五分にするのが精一杯だ。

「ハマスタは今年人工芝を全面張り替えし、昨季より芝がかなり深くなりました。ゴロの打球の速さにも影響が出て、DeNAの選手たちも戸惑っているほどなのに、阪神ナインはものともしない。一方、甲子園で勝てず、本拠地と敵地の“常識”がなぜか完全に逆転してしまっています」(スポーツ紙記者)

 甲子園のスタンドが熱狂的なのは誰もが知る通り。皮肉にもその雰囲気が、阪神の“逆風”になっている可能性があるという。

「愛のありすぎるヤジにプレッシャーを感じるだけではない。甲子園での試合では、純粋に勝ちを求められる上に、ファンを喜ばせるエンターテインメントとしての要素も盛り込まないといけない。調子を落としていても、藤浪晋太郎(24)を投げさせなきゃいけないとか、疲れが溜まっていてもベテラン勢の福留孝介(41)や糸井嘉男(36)をスタメンから外しにくいとか……。そうした期待感も甲子園で難しい試合を強いられる一因では」(前出・スポーツ紙記者)

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