ここまでの18週108話を西暦で振り返ると、1971年(1話)→1980年(3話)→1989年(12話)→1990年(33話)→1992年(63話)→1995年(69話)→1999年(74話)→2000年(91話)→2002年(98話)→2003年(103話)→2007年(104話)→2008年(106話)。まるで、主要駅に飛び石で停車する急行列車のように、年月が進んでいくのです。

 昨年の同時期に放送された『ひよっこ』は、約4年間をじっくり描いた各駅停車のような作品だっただけに、その違いは歴然。他の朝ドラと比べても、年月の進み方はめまぐるしく、視聴者を驚かせています。

 実際、7月31日の『あさイチ』で恒例の“朝ドラ受け”をした博多華丸さんは、「何かと早い!カレンダーめくるのが早い」「もうちょっと紆余曲折ちょうだい!」「ついていけない」と困惑。翌8月1日には『NHKニュース おはよう日本』の高瀬耕造アナも、7時59分の朝ドラ開始間際に「ちょっと見逃すと家族構成まで変わってしまいかねないような急な展開になっているんです」とコメントしていました。

 ネット上の声を拾ってみても、明らかに批判の声が目立つようになっていますが、視聴率はほとんど変わらず20~23%の高水準をキープしているのは、なぜなのでしょうか。

◆ジェットコースタードラマを彷彿

 もともと朝ドラは、「ブランドの強さで、どんな作品でも視聴率17~19%は取れる」と言われています。それに加えて『半分、青い。』は、予想をはるかに上回る急展開の連続と、それによる刺激の強さで、視聴者を引きつけているのではないでしょうか。

 そのイメージは、1990年代前半に流行した「展開の早さと大きさで感情を上下動させる」ジェットコースタードラマ。戸惑っても、批判をしても、「次はどうなるのか」「もっと刺激的な展開があるのでは」と気になってしまう人がいるようなのです。

 事実、ネット上に目立つ批判のコメントも、見ているからこそ書けるものですし、なかには批判をするために見ている人もいるでしょう。この状況は、「声があがらない作品よりも、賛否両論ある作品のほうが視聴率は上がりやすい」という昨今の風潮を表しているとも言えます。

 もう1つ、高視聴率をキープしている理由として考えられるのは、梟町(ふくろうちょう)のメンバーに対する期待感。鈴愛の両親である宇太郎(滝藤賢一)と晴(松雪泰子)、祖父の仙吉(中村雅俊)と弟の草太(上村海成)、律の両親である弥一(谷原章介)と和子(原田知世)、同級生の木田原菜生(奈緒)と「ブッチャー」こと西園寺隆之介(矢本悠馬)の人気は高く、「梟町のころはよかった」などのフレーズとセットで批判をする人は少なくありません。

◆残り8週間の放送でも、約10年間が描かれる

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