芸能

「月9らしさ」を逆手に?『絶対零度』が好調続く3つの理由

今作では沢村一樹が主演に

 昨年放送された『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』以来1年ぶりとなる2桁視聴率の好スタートを切ったあと、第4話で最高の11.7%を記録。その後も10%以上の高視聴率をキープし、久々に好調な推移を見せているのが、フジテレビの看板枠“月9”の『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』だ。その好調の理由を視聴者の“満足度”や“感想”から探った。

◇“月9なのに非恋愛もの”が高満足度

 今作は未来の犯罪を未然に防ぐ“未然犯罪捜査班”の活躍を描く刑事ドラマで、恋愛ドラマが代名詞といえる“月9”では珍しいテーマ。だが「テレビウォッチャー」(データニュース社)が行ったテレビドラマの満足度調査(高満足度の基準は3.7、最高評価は5.0)によると、2013年4月期から2018年4月期までの“月9”作品で上位に入ったのは、トップから『コード・ブルー(3)』3.98、(2017年7月期)、『信長協奏曲』3.90(2014年10月期)、『HERO(2)』3.89(2014年7月期)、『ようこそ、わが家へ』3.88(2015年4月期)と、それぞれ医療ドラマ、SF時代劇、検事もの、サスペンスと上位4作品はいずれも“非恋愛もの”が占めた。

 また5位に初めて恋愛ドラマの『デート~恋とはどんなものかしら~』3.87(2015年1月期)が入るが、この作品はこれまでの恋愛ものを否定する斬新な作風だったため、満足度という点からみると王道のラブストーリーより “非恋愛もの”が視聴者には好感度が高いことがわかる。恋愛ドラマはヒットしづらい昨今で、今回のシフトチェンジが功を奏したようだ。

◇“続編だけど別物”の絶妙な設定変更

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン