日大の教職員組合が8月に発表した調査結果によれば、今年のオープンキャンパスの来場者数は約3万5000人で昨年を約8000人も下回っている。アメフト騒動で注目が集まった、田中英壽理事長の肝煎りで新設された「危機管理学部」は来場者数が増えたというが、“冷やかし”が多いことは想像に難くない。そうしたなか、池江の存在は“救世主”になり得る。教育評論家の島野清志氏が語る。
「彼女が日本中の期待を背負って東京五輪に出場する時は、現役日大生の立場。もし金メダル獲得なんてことになれば、日大の体育会の評判が回復し、志望する一般の受験生も増えるのではないか」
競泳界のヒロインが進学先として選ぶような水泳部を持っていることが、一番の“危機管理”となった。
※週刊ポスト2018年9月21・28日号