【臍帯血療法】
臍帯(さいたい)とは新生児と母体をつなぐ「へその緒」で、そこから得られる血液には、白血球や血小板など血液細胞の元になる造血幹細胞が含まれている。その特性に注目し、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など血液疾患の治療に臍帯血を利用するのが、臍帯血療法だ。
「白血病や再生不良性貧血など重い血液の病気についてはエビデンスがあり保険も適用される」(秋津医師)
しかし、血液以外の病気に対する治療効果は認められていないという。
「そもそも他人の細胞なので、人体からすれば“異物”。輸血同様に感染や拒否反応が起こるリスクもある」(秋津医師)
【ゲルマニウム】
1970年代に大ブームになるも、中毒症状などが報告され、鎮静化したゲルマニウム。ところが近年の健康ブームの中で“再注目”されている。「ゲルマニウムが体内の酸素循環を活性化させ、万病を癒す」というのが謳い文句だが、秋津医師は一刀両断する。