国内

プレイバック平成6年 松本サリン、同情するならカネをくれ

この年放送された『家なき子』。「同情するならカネをくれ!」の名せりふも流行語に

 平成とはいったいどんな時代だったのか──。平成最後の年に、「平成6年」に起きた出来事や流行を振り返る。

 記録的猛暑が続いたこの年、東京では39.1℃と41年ぶりの最高気温を記録。西日本では深刻な水不足が続いた。自然災害ではほかにも北海道東方沖地震、三陸はるか沖地震等が相次いで発生。

 4月、名古屋空港において中華航空機が着陸に失敗。墜落炎上事故による被害は死者264人、負傷者7人。1985年に起きた日航ジャンボ機墜落事故に次ぐ大惨事となった。

 6月27日深夜、長野・松本市の住宅街で住民がガス中毒症状を訴えるなどし、8人が死亡。約600人が重軽症。現場からは猛毒の神経ガス「サリン」が検出された。翌年3月の地下鉄サリン事件によって、松本サリン事件もオウム真理教の犯行だと明らかになる。

 7月、日本人女性初の宇宙飛行士・向井千秋さんがスペースシャトル『コロンビア』で宇宙へ出発。飛行14日と18時間、地球を236周して帰還した。

 国外では4月、ルワンダで集団虐殺事件が発生。約80万人が犠牲となった。そのほか7月には、北朝鮮の金日成主席が82才で死去。長男・金正日書記が権力を継承。

 芸能界ではビートたけしが東京・新宿区内で原付バイクを運転中にガードレールに衝突。重傷を負った。退院時には顔面に麻痺が残る姿で記者会見に出席し、お茶の間に衝撃を与えた。

 高視聴率ドラマ『家なき子』で一躍売れっ子となったのが当時12才だった安達祐実。「同情するならカネをくれ!」の名せりふも流行語に。また、田村正和演じる主人公の警部補・古畑任三郎がユーモア溢れる会話と卓越した推理力で犯行を暴いていく人気推理サスペンスドラマ『警部補・古畑任三郎』(フジテレビ系)もこの年スタート。

 ゲーム機『プレイステーション』(ソニー)、『セガサターン』(セガ)が発売され大ヒットした。

【平成6年の主な出来事】
4月7日  ルワンダで虐殺が発生。約100日間で80人程が殺される
4月16日  ドラマ『家なき子』(日本テレビ系)放送スタート
4月26日  名古屋空港で中華航空機の着陸事故発生
5月1日  F1ドライバーアイルトン・セナがレース中に事故死(享年34)
6月27日  長野・松本サリン事件発生
7月8日   向井千秋さんがスペースシャトル『コロンビア』で宇宙へ出発
8月2日   ビートたけしが原付バイクで事故。9月末に退院
10月13日  作家・大江健三郎がノーベル文学賞を受賞

※女性セブン2018年10月4日号

関連記事

トピックス

逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
ロス近郊アルカディアの豪
【FBIも捜査】乳幼児10人以上がみんな丸刈りにされ、スクワットを強制…子供22人が発見された「ロサンゼルスの豪邸」の“異様な実態”、代理出産利用し人身売買の疑いも
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン