韓国メディアはことあるごとに“天皇・安倍対立論”を煽っているのだ。「天皇は日本国民から尊崇されている。しかし安倍の言動はその天皇の考えに反している。だから安倍はケシカラン」というのだ。
なかにはこれまで「天皇は朝日新聞の愛読者」などと堂々と書いたメディアさえある。安倍首相が朝日新聞と対立していることを知っているから、これもお得意の安倍叩きの一種である。相変わらず「日王」などという勝手かつ失礼な表現もそうだが、こんなメディア状況では上皇訪韓でもやはり難しい?
文■黒田勝弘
【PROFILE】1941年生まれ。京都大学卒業。共同通信ソウル支局長、産経新聞ソウル支局長を経て産経新聞ソウル駐在客員論説委員。著書に『決定版どうしても“日本離れ”できない韓国』(文春新書)、『隣国への足跡』(KADOKAWA刊)など多数。
※SAPIO2018年9・10月号