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2018.10.08 16:00  週刊ポスト

昭和の女優写真集座談会 80年代の女優はなぜ脱いだのか

亀和田:1980年代、多くの女優たちはなぜ脱いだのでしょうか。

小澤:僕よりひと回りぐらい上の世代は、カメラマンにしろ編集者にしろ、世間や権力に対して反逆的であることに生きがいを感じる人が多かったんです。だから、飲むと「てやんでえ、馬鹿野郎」と気勢を上げる。

 そういう場に一緒にいた女優さんたちも「てやんでえ、馬鹿野郎」風に吹かれていたんですよ。男と別れたとか、金に困っていたとか、個人的な事情もあったかもしれないけど、当時の女優さんが脱ぐ理由としては反骨精神も大きかったですね。

亀和田:芸術か猥褻かが争われた「日活ロマンポルノ裁判」で反権力の象徴になった女優さんもいましたね。この中の人で言うと、(非商業的な作品を作り続けた独立系映画会社)ATGの映画にも出ていた大谷直子なんか、そんなイメージがありますね。

小澤:大谷さんは、会うとごく普通の人ですけど、ときどき目が据わり、底知れぬ恐さを感じますよ。

伴田:この写真集もただのヌードではなく、妊娠の過程を撮りづけた「受胎ヌード」ですから。

【プロフィール】
◆おざわ・ちゅうきょう/1951年生まれ。写真家。篠山紀信氏のアシスタントを経て独立。石原真理子のヘアヌード『Marie!──石原真理子写真集』など多くの女優、アイドルの写真集を撮影。他に人物、旅、料理などの写真も撮り続ける。

◆かめわだ・たけし/1949年生まれ。作家、コラムニスト、編集者、キャスターとして活躍。かつて自販機エロ雑誌『劇画アリス』編集長を務める。著書多数。10月末に『雑誌に育てられた少年』(左右社)を刊行予定。

◆はんだ・りょうすけ/1954年生まれ。写真評論から写真家に転じ、濱田のり子のヘアヌード『エロティッシモ』、真梨邑ケイ写真集『PANDORA』などアートとエロスの融合した写真集を刊行。作家、翻訳家、版画家としても活躍。

取材・構成■鈴木洋史

※週刊ポスト2018年10月12・19日号

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