スポーツ

金本辞任で暗黒時代再び、元球団社長が明かす阪神の体質

暗黒時代へ一直線か

 最下位に沈んだ阪神でも金本知憲・監督が辞意表明。ペナント終盤の大失速に虎党の怒りは日増しに強まり、金本監督は「巨人は3位でも辞めないといけない。ウチは最下位ですから」と語った。坂井信也オーナーまで辞任する異常事態だが、阪神OBや元球団幹部からは「金本監督が辞めるまでの経緯がかつての暗黒時代と重なって見える」という声があがっている。

 最下位が確定してからも谷本修・球団本部長は「続投の方針は変わらない」と言い続けてきたが、最後は「監督に下駄を預けて球団が悪者にならないようにする」(在阪スポーツ紙記者)という逃げの姿勢。

 野村克也氏、星野仙一氏の監督時代(2001~2004年)に球団社長を務めた野崎勝義氏が語る。

「阪神球団としては“最下位だから更迭”という考え方はしない。野村さんは3年連続で最下位でしたが、私は“野村野球は今後も必要”と判断し、4年目も続投を打診していた。結果的には野村さんから辞任を申し出る事態となってしまいましたが……」

 監督就任1年目(1996年)、開幕直後から最下位を独走し、シーズン途中で解任された藤田平氏はこう話す。

「阪神は昔から“客さえ入ればエエ”と考える球団ですから。結局は球団のビジョンや判断というより“ファンとスポーツ紙が許すか、許さないか”が最優先で、それに球団が便乗する形で去就が左右される」

 成績不振の原因も、責任の所在もはっきりさせず、しかも自分の手は汚したくない──今回の金本辞任にも共通する球団の悪しき伝統が、“タイガース暗黒時代”回帰の引き金にならなければいいが。

※週刊ポスト2018年10月26日号

関連記事

トピックス

不倫が報じられた錦織圭、妻の元モデル・観月あこ(時事通信フォト/Instagramより)
《結婚写真を残しながら》錦織圭の不倫報道、猛反対された元モデル妻「観月あこ」との“苦難の6年交際”
NEWSポストセブン
国民民主党から参院選比例代表に立候補することに関して記者会見する山尾志桜里元衆院議員。自身の疑惑などについても釈明した(時事通信フォト)
《国民民主党の支持率急落》山尾志桜里氏の公認取り消し騒動で露呈した玉木雄一郎代表の「キョロ充」ぷり 公認候補には「汚物まみれの4人衆」との酷評も出る
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
「松井監督」が意外なほど早く実現する可能性が浮上
【長嶋茂雄さんとの約束が果たされる日】「巨人・松井秀喜監督」早期実現の可能性 渡邉恒雄氏逝去、背番号55が空席…整いつつある状況
週刊ポスト
発見場所となったのはJR大宮駅から2.5キロほど離れた場所に位置するマンション
「短髪の歌舞伎役者みたいな爽やかなイケメンで、優しくて…」知人が証言した頭蓋骨殺人・齋藤純容疑者の“意外な素顔”と一家を襲った“悲劇”《さいたま市》
NEWSポストセブン
6月15日のオリックス対巨人戦で始球式に登板した福森さん(撮影/加藤慶)
「病状は9回2アウトで後がないけど、最後に勝てばいい…」希少がんと戦う甲子園スターを絶望の底から救った「大阪桐蔭からの学び」《オリックス・森がお立ち台で涙》
NEWSポストセブン
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン