ビジネス

サイバーエージェント藤田晋氏、麻雀で培った判断力や競争力

麻雀でビジネスの腕を磨いた藤田晋氏(写真はAbema TV『麻雀最強2017』公式HPより)

 福井県出身の藤田晋氏(45才)は1998年にサイバーエージェントを設立。2000年に当時史上最年少となる26才で東証マザーズ上場を果たした。

 2000年代といえば、ITバブルのまっただ中。藤田氏は、ライブドアの堀江貴文氏(46才)、ピーチ・ジョンの野口美佳氏(53才)、村上ファンドの村上世彰氏(59才)らと共に、「ヒルズ族」としてもてはやされた。

 なかでもルックスのいい藤田氏は一躍時代の寵児となり、2005年に自社(子会社)から刊行した自著『渋谷ではたらく社長の告白』はベストセラーになった。

「同じIT関係のヒルズ族では楽天の三木谷浩史さんと仲がよく、今でもビジネス上で互いにサポートし合っています。三木谷さんが経団連を脱退して新しい新経済連盟を作った際は、真っ先に藤田さんが行動を共にしました」(ビジネス誌記者)

 2004年に藤田氏は当時大人気だった女優・奥菜恵(39才)と結婚。“IT社長と人気女優”というカップルは、現在の前澤友作氏(42才)と剛力彩芽(26才)の先駆けといえる。もっとも、その後、藤田氏は離婚しているが…。

 注目すべきは、ITバブル崩壊後、IT系企業が軒並み業績を落とすなか、サイバーエージェントはしっかり生き残ったことだ。その秘訣について藤田氏は、「麻雀を通じてビジネスを学んだ」と明かしている。

「藤田さんの麻雀好きは有名で、プロ雀士と合宿をするほど。自ら発足させたAbema TVでもしばしば麻雀番組に出演して『本当に社長業をしているのか?』と囁かれている(笑い)。 藤田さん曰く、麻雀を通じて『冷静で素早い状況判断力』や『忍耐力』、『他人と競争する力』などが身についたそうです。彼にとってはビジネスも麻雀も同じなんです」(前出・ビジネス誌記者)

 ひと昔前なら麻雀は「娯楽」とされたが、新富裕層は「公私混同」が当然なのだとか。

 富裕層に詳しいLUFTメディアコミュニケーション取締役の小林昇太郎さんはこう語る。

「藤田さんや前澤(友作)さんを見てわかるように、今のお金持ちは仕事とプライベートを分けません。楽しみと仕事を一致させる時代になりました」

【Profile】
藤田晋(ふじた・すすむ)/株式会社サイバーエージェント代表取締役社長。1973年福井県生まれ。青山学院大学経営学部を卒業、株式会社インテリジェンスに入社し、営業を担当。1998年に株式会社サイバーエージェントを設立し、代表取締役社長に就任。本邸は六本木のホテル。相模湾が一望できる横須賀湾岸沿いにも別宅があり、軽井沢にも別荘を所有。2004年に女優の奥菜恵と結婚するも、離婚。2009年に元秘書の女性と再婚し、1人の息子がいる。

※女性セブン2018年11月15日号

関連記事

トピックス

米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
埼玉では歩かずに立ち止まることを義務づける条例まで施行されたエスカレーター…トラブルが起きやすい事情とは(時事通信フォト)
万博で再燃の「エスカレーター片側空け」問題から何を学ぶか
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
事業仕分けで蓮舫行政刷新担当大臣(当時)と親しげに会話する玉木氏(2010年10月撮影:小川裕夫)
《キョロ充からリア充へ?》玉木雄一郎代表、国民民主党躍進の背景に「なぜか目立つところにいる天性の才能」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
米利休氏とじいちゃん(米利休氏が立ち上げたブランド「利休宝園」サイトより)
「続ければ続けるほど赤字」とわかっていても“1998年生まれ東大卒”が“じいちゃんの赤字米農家”を継いだワケ《深刻な後継者不足問題》
NEWSポストセブン
田村容疑者のSNSのカバー画像
《目玉が入ったビンへの言葉がカギに》田村瑠奈の母・浩子被告、眼球見せられ「すごいね。」に有罪判決、裁判長が諭した“母親としての在り方”【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
「ガイコツが真っ黒こげで…こんな残虐なこと、人間じゃない」岡崎彩咲陽さんの遺体にあった“異常な形跡”と白井秀征容疑者が母親と交わした“不穏なメッセージ” 〈押し入れ開けた?〉【川崎ストーカー死体遺棄】
NEWSポストセブン
赤西と元妻・黒木メイサ
《赤西仁と広瀬アリスの左手薬指にペアリング》沈黙の黒木メイサと電撃離婚から約1年半、元妻がSNSで吐露していた「哺乳瓶洗いながら泣いた」過去
NEWSポストセブン
元交際相手の白井秀征容疑者からはおびただしい数の着信が_(本人SNS/親族提供)
《川崎ストーカー死体遺棄》「おばちゃん、ヒデが家の近くにいるから怖い。すぐに来て」20歳被害女性の親族が証言する白井秀征容疑者(27)の“あまりに執念深いストーカー行為”
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁のほっぺたを両手で包み…》田中圭 仲間の前でも「めい、めい」と呼ぶ“近すぎ距離感” バーで目撃されていた「だからさぁ、あれはさ!」
NEWSポストセブン