「過去の例を見ると、宣言残留が成立した確率はわずかです。ただ、広島にはファンの熱意で残留させた例がある。2006年の最終戦、メジャー移籍か残留かで迷っていた黒田博樹に対して、ファンが広島市民球場のライトスタンドに〈我々は共に闘ってきた 今までもこれからも… 未来へ輝くその日まで 君が涙を流すなら 君の涙になってやる カープのエース 黒田博樹〉という横断幕を掲げた。これに心を動かされた、黒田はその年の残留を決意。翌年、ロサンゼルス・ドジャースに移籍しますが、2015年に古巣・広島に復帰。翌年にチームがリーグ優勝を果たしたことで、ファンと黒田の物語は感動を呼びました。

 11月23日のファン感謝デーで、広島ファンがどれだけ丸に思いを伝えられるか。丸が残留するかどうかは、ファンの声に懸かっている面もある」(同前)

 2008年、阪神移籍か横浜残留かで悩んだ三浦大輔は、ファン感謝デーで直に受けた声援によって『生涯横浜』を宣言。2016年の引退会見で、「ベイスターズファンに一言」と問われると、涙ぐみながら、言葉を絞り出した。

「25年間、ご声援ありがとうござました。苦しい時、本当に助けられた。どんな時でも応援していただき、感謝しています」

 FAの権利を勝ち取った丸の将来は、本人が決めるもの。ただ、ファンの残留を願う声も、選手の決断に大きな影響を与えるのも事実だろう。

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