「大門未知子は自らメスを握って天才的な技術を披露しますが、小鳥遊翔子は弁護士資格を失っているので、実際に弁護を行うのはチームの誰か。小鳥遊翔子は根回しなどで奔走しますが、裁判では“座っているだけ”傍観者なのです。ここいちばんで主人公が活躍していないところが、視聴者から緊張感や興味を失わせる要因になり得ます」
『ドクターX』では毎回麻雀シーンが登場する。『リーガルV』で麻雀に当たるのが、小鳥遊翔子の“鉄道マニア”という設定だ。
「大門未知子は、権力者にも負けない孤高の天才外科医でありながら“麻雀が好きだけど下手”という設定が、主人公に親しみを持つ大事な要素になっていました。ところが『リーガルV』はそもそもギャグシーンが多いので“鉄子”設定の必然性が薄いのです。1話でこそ、法廷で鉄道の知識を披露する見せ場がありましたが、鉄道や駅弁で興奮する場面が毎回必要なのか、疑問です」
今後、『リーガルV』が視聴率20%超えを達成する秘策はあるのか。
「ゲストに大物を呼ぶしかありません。国民的に愛されているフィギュアスケーターの羽生結弦選手やパラリーガルつながりの小室圭さんなど、想像のはるか上を行くようなゲストで注目を浴びることがない限り、このままでは20%超えは難しいのではないでしょうか」
クライマックスまであとわずか。『リガールV』が視聴率でも“V”となるかどうか――。