ライフ

セカンドオピニオン 医師選びのアドバイスは誰に求める?

『医者の本音』(SB新書)の著者・中山祐次郎医師

 病気で医者にかかったとき、「ほかのお医者さんの意見も聞いてみたい」と思ったことはないだろうか。セカンドオピニオンを受けるためにはどう行動すべきなのか。

 主治医以外の意見を、誰に求めればいいのか。最初に知っておきたいのは、患者自身が病院や医者を選べるということだ。

 では、総合病院の同じ診療科に勤務する医師が何人もいる場合、別の医者に診てもらうことはできるのか。がん治療のセカンドオピニオン外来を担当する、東京大学医学部附属病院准教授の中川恵一医師(放射線科)が指摘する。

「各診療科は医師が曜日ごとに持ち回っているケースが多いため、『主治医がいる曜日にどうしても行けない』と伝えれば、別の医師に診てもらうことは可能です。ただし、同じ病院の同じ科だと、治療方針も似通うことが多いことを加味すべきです」

 主治医がセカンドオピニオン先を紹介してくれる場合も、同様の注意が必要だ。

「がん治療の場合、たとえ別の病院でも、同じ診療科の医師だとあまり意味がありません。最低でも外科と放射線科医など診療科は変えるべき」(同前)

●地域の「相談支援センター」「患者会」で情報収集

 がん治療の場合、治療実績データの蓄積が重要な意味を持つ。前出・中川医師が語る。

「地域の『がん相談支援センター』は、医師選びにも力を貸してくれます。また、がん患者会は、病院や発症部位・種類ごとに全国約3000団体もあります。患者会は規模に大小があることに留意が必要ですが、実際に病気を経験したがんサバイバーの方々の情報が役に立つことも多いでしょう」

関連キーワード

関連記事

トピックス

俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
AIの技術で遭遇リスクを可視化する「クマ遭遇AI予測マップ」
AIを活用し遭遇リスクを可視化した「クマ遭遇AI予測マップ」から見えてくるもの 遭遇確率が高いのは「山と川に挟まれた住宅周辺」、“過疎化”も重要なキーワードに
週刊ポスト
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト