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セカンドオピニオン 医師選びのアドバイスは誰に求める?

『医者の本音』(SB新書)の著者・中山祐次郎医師

 病気で医者にかかったとき、「ほかのお医者さんの意見も聞いてみたい」と思ったことはないだろうか。セカンドオピニオンを受けるためにはどう行動すべきなのか。

 主治医以外の意見を、誰に求めればいいのか。最初に知っておきたいのは、患者自身が病院や医者を選べるということだ。

 では、総合病院の同じ診療科に勤務する医師が何人もいる場合、別の医者に診てもらうことはできるのか。がん治療のセカンドオピニオン外来を担当する、東京大学医学部附属病院准教授の中川恵一医師(放射線科)が指摘する。

「各診療科は医師が曜日ごとに持ち回っているケースが多いため、『主治医がいる曜日にどうしても行けない』と伝えれば、別の医師に診てもらうことは可能です。ただし、同じ病院の同じ科だと、治療方針も似通うことが多いことを加味すべきです」

 主治医がセカンドオピニオン先を紹介してくれる場合も、同様の注意が必要だ。

「がん治療の場合、たとえ別の病院でも、同じ診療科の医師だとあまり意味がありません。最低でも外科と放射線科医など診療科は変えるべき」(同前)

●地域の「相談支援センター」「患者会」で情報収集

 がん治療の場合、治療実績データの蓄積が重要な意味を持つ。前出・中川医師が語る。

「地域の『がん相談支援センター』は、医師選びにも力を貸してくれます。また、がん患者会は、病院や発症部位・種類ごとに全国約3000団体もあります。患者会は規模に大小があることに留意が必要ですが、実際に病気を経験したがんサバイバーの方々の情報が役に立つことも多いでしょう」

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